平成27年4月11日、長野中央病院研修ホールにおいてNAGANO Atrial Fibrillation Symposium 2015が開催されました。県内はもとより、福井、石川、富山、新潟、埼玉、東京等から66名の医師、コメディカルスタッフが参加しました。
会場ではアブレーション(ABL)手技が大画面でライブ中継され、臨場感あふれる手技を体感することができました。
朝から夕方まで3件のABLが行われ、1件目は弘前大学大学院医学研究科、循環呼吸腎臓内科学講座、奥村謙教授、2件目は長野中央病院診療部長、河野恆輔医師、3件目は同じく弘前大学大学院医学研究科、循環呼吸腎臓内科学講座講師、木村正臣医師がそれぞれ手技を担当されました。
3件とも最新の機器を駆使しながら卓越した技術が披露され、会場からは手技が終了するごとに拍手が起こりました。

奥村謙教授は特別講演でABLは以前は透視撮影のみで行われていたが、カルト3(心臓のCT画像を取り込み、心臓を3Dで表示する機器)を使用することで、立体的に視ることができるようになったと述べ、カルト3の付加機能であるスマートタッチについて言及、これによりコンタクトフォースが心臓の壁に当たっていることを方向まで含め視覚的に判断できるようになったことを紹介し、最新機器を駆使することがより安全で確実なABLに寄与することを強調しました。
その上で「古いやり方(透視撮影)はもうやめましょう。最新のテクノロジーを使い、客観的な指標に基いて行うことで必ずいいABLができ、再発を防ぐことができます」と語りました。
諏訪赤十字病院の相澤万象循環器科部長は「技術進歩に一番驚きました。これから始める人達も、より安全にできるのでは」と話されました。
これからも医療の質向上に寄与する企画の開催を検討していきます。
(医局事務課 新村 洋)